「この花屋は、ゼロウェイストを目指し、新しく作らず、いまあるものを活かす」を基本方針に掲げ、お届けする資材の一つひとつにまで循環の思想を反映させています。
お花を選び、飾り、そしていつか手放す。そのすべてのプロセスが、大地を再生する「リジェネラティブ」な物語の一部になるように。私たちが選んだ素材の理由と、あなたに託したい「手放し方」のアイデアをご紹介します。
1. お花について
私たちがお届けするのは、農薬に頼らず、太陽と雨の力でたくましく育ったお花たちです 。
日々のお手入れ: 無農薬で育った花は生命力に溢れ、バクテリアの繁殖が抑えられるため、水が濁りにくいと言われています。より長く楽しんでいただくために毎日お水を替えると、お花は本来の力を発揮します。
美しい終わり: 無農薬で育った花は、美しく「枯れていく姿」を見せてくれます。その表情もぜひ最後まで楽しんでください 。
大地へ還すアクション: 可燃ごみとして出す場合は、ドライにしてから捨てるのがおすすめです。焼却ゴミの約5割は水分と言われており、乾かすだけで燃焼エネルギーを抑える立派なアクションになります 。
2. 「使わない」という、最大のこだわり
私たちは、お花を扱うなかで当たり前とされてきた「廃棄物になるもの」を卒業します。
プラスチック製品: ギフト用のプラスチック箱、ラッピングのセロハン、吸水スポンジは使用しません 。
再生できない資材:再生不可能なリボンや、プラスチック製のロゴシールも製作しません。
化学薬剤:化学的な延命剤は添えていません。お花本来の力を信じているからです。
3. 梱包材について
配送に使う資材も、そのままリサイクルへ回せるもの、あるいは暮らしの中で再利用できるものを厳選しています。
段ボールとクラフトガムテープ: 発送に使用している段ボールは、適切に回収・再資源化されることで、次の循環へとつながります。一般社団法人日本段ボール工業会によると、2023年の段ボール回収率は98.9%。その多くが、新たな役割をもつ素材として生まれ変わっています。資源回収に出す際は、段ボールに貼られている宅配伝票やシールをはがしてからお出しください。
なお、当店で使用しているクラフトガムテープは、はがさずにそのまま段ボールと一緒に回収に出すことができます。
※お花を安全にお届けするために貼られている運送会社の伝票・シールのみ、はがしていただけますと幸いです。
包み紙:リサイクル可能な包装紙を選んでおります。
リボン・紐: 天然由来の素材を使用しています。とっておいて贈り物を包む際に再利用したり、コンポストの種類によっては、細かく刻んで土へ還すこともできます。
その他の資材: 保水用のペーパーやビニール袋、セロテープに至るまで、バイオマス素材や天然ゴムなど、自然に還る素材や、自然由来成分を配合している素材を選んでいます。
4. ブランドの証を届ける、新しいアイデア
ロゴシールを作らない代わりに、私たちは資材そのものの個性を活かす方法を選びました。
エンボッサーの刻印: 紙に直接凹凸をつける「エンボッサー」を使用しています。プラスチックゴミを出さず、ミニマルでモダンなデザインを追求しました 。
役目を終えたあとに花を咲かせる「シードペーパー」:ショップカードは、古紙を再生した紙に花の種を漉き込んだ「シードペーパー」です 。
【シードペーパーの育て方ガイド】
時期: 春(3〜5月)または秋(9〜10月)、気温15〜20℃が適温です。
準備: ひと晩水にひたしたカードを、プランターの土に5〜10mmほど埋めます。
コツ: 発芽までは紙と土が乾かないよう、新聞紙やラップをかけて保湿してください。タッパーに湿らせたコットンを敷いて芽出しをするのもおすすめです。 * 成長: 発芽したら日光にたっぷり当て、元気に育ててください 。
私たちは、これが完璧な答えだとは思っていません。より良い循環の形を求めて、今この瞬間もリサーチと実証実験を繰り返しています 。この「誠実な試行錯誤」というプロセスを、お花と一緒に楽しんでいただけたら嬉しいです。
もし、もっと良いアイデアやおすすめの素材があれば、ぜひ教えてください!